2007.12.22 Saturday
偽 奏 疑 惑 の 結 末。

今まで、僕は色んな人に、「あなただって出来ますよ。」と良く言ってきた。
例えば、居場所作りのために、壁を塗る。板を使って、棚を作る。諸々色んな事。
しかし、今度は久しぶりに僕が言われた。
それが、ピアノライブの競演コラボレーション。今まで、の係り方はライティングをする。絵を描く。オブジェを作る。舞台を作る。写真を撮るはやってきた事。
どうにかなると!どうにか出来ると!いつもそう思って、やってきた。
しかし、今度はピアノを一緒に弾く。3日前に決まった。どうにかなるとは思うけど、今までで一番想像がつかない。でも、面白そうとは思った。思った。思った。•••••••••••• 。
音楽は好き。それは言える。ピアノも好き。でも、あやつれない。きれいな音を出せる楽器で、
やはり、お客さんに対して周りの人に対して、面白いはいいけど、不快感はいやだ。
当日。ライブハウス、ニューコンボ到着。見た事あるはずの空間が自分の中では大きくなっていた。ピアノも大きくなっていた。
しかし、現場に来たら、その空間は実寸通り、そんなに大きくはない。当たり前。それを見て、妙に落ち着いてる。
これなら、大丈夫。根拠はないけど、大丈夫と感じた。川㟢さんが到着ドアから入ってきた。
心なしか、緊張してるように見えた。責任感。そうだろう、自分のお客さんが来るのだから。
「どうします。」うちあわせ。
『ライティングして、調整しながら、僕がそのまま弾きますから。いいですか』
そんな打ち合わせ。少し、決まった。後は成り行き。
川㟢さんがリハーサル、ピアノを弾き出す。当たり前だが、いい響きが空間に広がる。
僕は見てるだけ。
ある意味、刺激というか、ハプニングが僕の役割だから、僕は、練習をしない。
子供達が来た。ピアノを見て、「弾いていい」
弾き出した。つたなさはもちろんだが、やはり、ピアノの音はいい感じ。
一人、早めにきてたお客さんも喜んでくれた。
他のお客さんも入ってきて、さあ本番。
コードリールでステージまで電源をひっぱり、ライトをつける。角度を調整する。
そして、お客さんはもちろん僕が弾く事を知らないまま。
弾きだした。と言うか?鳴らした。と言うか??鍵盤の上に指を置いた。もちろんなった。
指を開いたり、閉じたり。脳は落ち着いてるつもりが??指は時折、震えていた。
空間に音を響かせながら鳴らしつづけた。しばらく弾いて、終わりどころを探す。指を鍵盤に置く。思った音じゃない。当たり前。また、それを繰り返す。そして、終わりの音らしい音色がやっと出た。
そこで、川㟢さんを見る。ステージに近づいてきた。そして交代。
僕が探しながら鳴らしてた音がそれから音楽になって行った。僕が、鳴らした音が無駄にならずに、音楽になった。
そして、もう終わりと思っていた僕を今度は川㟢さんが見た。また弾くのか??。少しニヤついて、椅子に座って、また弾いた。今度は少しでもさっきと違うように。でも、自分の気持ちいい音を探してると、おんなじ感じになってしまう。また、川㟢さんを見る。
また続きを音楽にしてくれた。嬉しかった。そして、一曲目が終わる。今回のコラボをお客さんに初めて説明する。少し、恥ずかしい、堂々とは出来ない自分がいた。
それからは、川㟢さんのソロの演奏が始まって、1ステージ目が終わった。
今度は2ステージ目。またまた、僕が登場する。二曲目。「鳥」をイメージする。それがお題。
今まで使っていた普通のうちでいつも使っている照明器具のライティングをちょっといたずら「チッカ、チッカ」するように調整する。森の木漏れ日のイメージ。誰にも伝えてない。僕だけのイメージ。
少し弾いて、色んな鳥が出てきた。蚊もいた。行きなりカラスがやってきた。「ドーン」うちの森では嫌なイメージ。また、色んな「とぶ」物が登場。僕の指の上を。川㟢さんの指が横断した。面白い。ちょっと必死。
しかし、終わりどころが解らない。どうするんだろう。川㟢さんが「3、4」と声を上げた。「バーー〜〜ン」空間に響いた。僕はペダルを踏んで、響きの余韻を広げた。
お客さんから拍手。終わった。
また川㟢さんのソロが続いた。
2ステージ目終了。「お疲れさんでした」
テーブル席についていると、一人の男の人がトイレに向かっていた。体をすこしよけながら、見ると、知ってるプロのギタリストの人だった。むこうも僕に気づき、「なんで、ここに??あれ、さっきの、古庄さんて??」
僕がピアノを弾くとか知らない!!からビックリ。そりゃそう、弾けないから!!!
でも、丁度2ステージの僕が弾いてるとこから入ってきたみたいで??ちゃんと弾いてたとビックリしてた。うれしかった。
不快感はなかったのだろう。
川㟢さんのピアノと言う居場所にノイズが進入する。それは、面白いけど。少し乱暴。
でも、ジャズの世界では、フリージャズという便利な言葉がある。
ま、いい事にする。そう言う事にする。
何と、ギャラまでもらって、またまた、うれしかった。
和音が「鳥」を弾いてる時、後ろで、カラス登場の音の動きを聞いて、「喧嘩しよる」とつぶやいたと聞いた。
一夜明け、目覚めて、和音が川嵜ごっこを始めた。
そして、ライブも聴きに来てたピアノのしょうこちゃん先生が来て来路はレッスン開始。
仕事場から二階にのぞきに行くと、弾いてる。しかし、「お父さんあっち行っといて」
と言われた。初めてだ、そう言われたのは。いつもは僕がピアノを鳴らすと「やめて!!」と言われてたのに。そして、昨日の演奏後も「お父さん下手」と言われたのに!来路が弾いてるときは「聴いて」とは言われてたけど、初めて、聴く事を拒否された。
昨日のピアノは小さな二人の演奏者に変化をもたらした感じがする。
やってよかった。
川㟢さんどうもありがとうございました。

◉川㟢さんのやっと一才になる息子、響君も会場に来てて、会場の空気になれて、だんだんステージに上って来た。そのへんに置かれてる、色んな楽器を触りだし。色んな音が不定期に「ガタン、ゴトン、ガタン」 静止しようとするとムズル。その中で黙々と演奏する川㟢さんも面白かった。演奏終了の後、ピアノに近づき鍵盤に膝か乗ってしまった響君。「ガアーーン」音が響いた。笑って喜んでた。